【茶色い蝶の種類】キタテハとシータテハとエルタテハとヒオドシチョウの違い・見分け方

蝶の見分け方
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日本には見た目がよく似た蝶が生息しており、蝶を観察していると同定に迷うことが多くあります。このブログでは、よく似た蝶の違いや見分け方を解説しています。

この記事では、キタテハとシータテハとエルタテハとヒオドシチョウの違い・見分け方を解説します。

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キタテハとシータテハとエルタテハとヒオドシチョウの見分け方

キタテハ、シータテハ、エルタテハ、ヒオドシチョウは見た目が非常に良く似ます。ここでは、この4種の見分け方を紹介します。見分けるポイントは2点あります。

1点目は、後翅の裏面の白斑がキタテハはC字かL字型になります。これが、シータテハはC字形、エルタテハはL字形になります。

2点目は後翅の外縁の尾状突起部がキタテハは尖ります。これがシータテハやエルタテハ、ヒオドシチョウは丸まります。

3点目は翅の青色の縁取りです。ヒオドシチョウは翅に青色の縁取りがあることで見分けることが可能です。

キタテハ

キタテハの見分け方

シータテハ

シータテハの見分け方

エルタテハ

エルタテハの見分け方

ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウの見分け方
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キタテハの紹介

2014年8月31日群馬県長野原町のキタテハ
分布北海道、本州、四国、九州
生息環境平地
発生回数年3~5回程度
成虫が見られる時期周年
越冬の状態成虫で越冬
食草カナムグラなど
亜種なし

キタテハは1年に3~5回発生し、成虫で越冬するため、ほぼ1年中成虫が見られる蝶です。分布は北海道から九州まで広いのですが、北海道では近年は記録がありません。北海道以外の地域では普通に見られ、東京都心でも普通に生息しています。キタテハは、シータテハやエルタテハ、ヒオドシチョウと見た目が似ており、特にシータテハに似ます。

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シータテハの紹介

2009年7月19日山梨県韮崎市のシータテハ
分布北海道、本州、四国、九州
生息環境山地
発生回数年2回程度
成虫が見られる時期周年
越冬の状態成虫で越冬
食草ハルニレなど
亜種なし

シータテハは年に2回程度発生します。成虫で越冬するため、ほぼ年中成虫を観察することができる蝶です。後翅の裏面にC字状の白斑があることから、シータテハと呼ばれます。キタテハやエルタテハ、ヒオドシチョウと似ますが、このC字状の白斑で区別することができます。

北海道では平地から山地に生息しますが、本州では主に山地に生息する蝶です。中国地方や四国では減少が進んでおり、現在はほとんど見られない状態となっています。

成虫は花の蜜や樹液、腐った果物の果汁などを吸います。

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エルタテハの紹介

2018年8月18日栃木県日光市のエルタテハ
分布北海道、本州
生息環境山地
発生回数年1回
成虫が見られる時期周年
越冬の状態成虫で越冬
食草ハルニレなど
亜種なし

エルタテハは年に1回の発生で、7月~8月頃に羽化します。成虫で越冬し、翌年の5月頃まで見られます。全国的に個体数が多くないため、出会う機会の少ない蝶です。俊敏に飛び回り、花の蜜や樹液、腐った果物の果汁などを吸うためによく止まります。木造の山小屋などの建物に集まることもあります。

エルタテハという名前の由来は、後翅の裏面のL字状の白斑によります。

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ヒオドシチョウの紹介

2015年6月13日栃木県日光市のヒオドシチョウ
分布北海道、本州、四国、九州
生息環境山地
発生回数年1回
成虫が見られる時期周年
越冬の状態成虫で越冬
食草エノキ、ハルニレなど
亜種なし

ヒオドシチョウは年1回の発生で、5月下旬から6月上旬頃に羽化します。その後は成虫で越冬し、長ければ翌年の5月頃まで生きます。かつては市街地の近郊でも普通に見られた蝶ですが、開発により個体数を減らしています。分布は北海道から九州まで広く、東京都にも生息しています。

キタテハやシータテハ、エルタテハと見た目が似ますが、ヒオドシチョウは翅に青色の縁取りがあることで見分けることが可能です。

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