
日本に生息するカブトムシは1種類だけだよね?
そう思っている人は多いのではないでしょうか?ツノが大きいヤマトカブトムシがあまりにも有名で、他にはカブトムシは存在していない、そう思っている人は多いと思います。

ですが、日本にはヤマトカブトムシ以外にもカブトムシは生息しています。この記事では、以下4種類のカブトムシを紹介します。
- ヤマトカブトムシ
- コカブトムシ
- タイワンカブトムシ(サイカブトムシ)
- クロマルカブトムシ(クロマルコガネ)
ヤマトカブトムシ

まず最初に紹介するのは、ヤマトカブトムシです。いまさら紹介不要かもしれませんが、多くの人が”カブトムシ”と聞いて思い浮かべるのが、このヤマトカブトムシだと思います。カブトムシは日本全国に広く生息しており、「昆虫の王様」と呼ばれることもあり、クワガタ虫と並んで人気のある昆虫です。
オスには大きな角があり、日本では沖縄に生息するヤンバルテナガコガネに次いで2番目に大きい甲虫で、80mmを越える個体もいます。主に広葉樹の雑木林に生息しており、樹液や腐った果実の汁をエサとします。
生息場所 | ほぼ日本全国 |
体長 | 30~80mm程度 |
コカブトムシ

コカブトムシは、その名の通り小さいカブトムシです。体長は18mm~26mm程度で、オスもメスも小さなツノがあります。個体数はそれほど多くはありませんが、日本全国に分布しています。
基本的には夜行性ですが日中に活動する姿を見かけることもあります。”カブトムシ”というと樹液や腐った果実の汁を吸うイメージがありますが、コカブトムシはこれらをエサとはしません。コカブトムシは、主に他の昆虫の幼虫や死骸を食べます。
生息場所 | ほぼ日本全国 |
体長 | 18~26mm程度 |
タイワンカブトムシ(サイカブトムシ)

タイワンカブトムシ(サイカブトムシ)は沖縄県に生息するカブトムシです。サイのような角があることからサイカブトと呼ばれます。大きさは33~47mm程度で、コカブトムシよりは大きく、ヤマトカブトムシよりは小さいカブトムシです。
サイカブトムシは元々は日本に生息していなかった外来種のカブトムシです。原産はインドシナ半島周辺ですが、1921年に石垣島で初めて確認され、沖縄本島では1974年に発生が確認されており、その後も分布を広げています。
夜行性のカブトムシで、沖縄県ではヤシ類やサトウキビなどの害虫として扱われています。特に大東諸島ではビロウ林で食害が発生していて影響が出ており、沖縄県では防除計画まで策定されています。
生息場所 | 沖縄など |
体長 | 33~47mm程度 |
クロマルカブトムシ(クロマルコガネ)

クロマルカブトムシは宝島などに生息し、大きさが15mm程度の小型のカブトムシです。別名としてクロマルコガネという名前を持っています。オスもメスもツノが無いので、コガネムシと見間違えますが、本種はカブトムシに分類されます。
生息場所 | 宝島など |
体長 | 12~18mm程度 |
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