ヒメジャノメとコジャノメの違い・見分け方

蝶の見分け方
こんにちは!Nao(Xアカウント:@fujimidori123)です!

日本には見た目がよく似た蝶が生息しており、蝶を観察していると同定に迷うことが多くあります。このブログでは、よく似た蝶の違いや見分け方を解説しています。

この記事では、ヒメジャノメとコジャノメの違い・見分け方を解説します。

ヒメジャノメとコジャノメの見分け方

ヒメジャノメはコジャノメと見た目が非常に良く似ています。ここでは、コジャノメとヒメジャノメの見分け方を紹介します。

ヒメジャノメ

ヒメジャノメの見分け方

ヒメジャノメの見分け方は、翅の裏面に紫みがないのと、眼状紋が内側に寄らないことで見分けることができます。

コジャノメ

コジャノメの見分け方

コジャノメの見分け方は、翅の裏面に紫みがあるのと、眼状紋が内側に寄ることで見分けることができます。

ヒメジャノメの紹介

2017年9月11日和歌山県九度山町のヒメジャノメ
分布北海道、本州、四国、九州
生息環境平地、低山地
発生回数年3回程度
成虫が見られる時期5月から10月頃
越冬の状態幼虫で越冬
食草イネ、チヂミザサ、チガヤなど
亜種なし

ヒメジャノメは北海道から九州まで広く分布し、平地や低山地に生息します。都市近郊にも普通に生息し、東京都内でも観察できます。成虫は年3回の発生で、第1化が5月頃、第2化が7月頃、第3化が9月頃に発生します。季節による変異は見られません。成虫は夕方ごろに活発に活動し、日陰の低い位置を飛びます。樹液や腐った果実の汁を良く吸います。

見た目がコジャノメと非常に良く似ており、間違って同定されることが多くあります。

コジャノメの紹介

2014年8月20日山梨県北杜市のコジャノメ
分布本州、四国、九州
生息環境平地、低山地
発生回数年2回程度
成虫が見られる時期5月から9月頃
越冬の状態幼虫で越冬
食草アシボソ、チジミササ、ススキなど
亜種なし

コジャノメは本州から九州に広く分布しますが、北海道と沖縄には生息しません。成虫は基本的に年2回の発生で、第1化(春型)が5月頃に発生し、第2化(夏型)が8月頃に発生します。春型と夏型で模様が異なり、春型は裏面の眼状紋の発達が悪いのに対して、夏型は眼状紋がよく発達します。

日中に林間など暗い場所の低い位置を飛翔して、よく葉に止まります。樹液を吸う姿がよく見られます。

ヒメジャノメと見た目が非常に良く似ており、間違って同定されることが良くあります。

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