【蝶の生息地】長ノ山湿原(愛知県新城市作手村)のヒメヒカゲ

蝶の観察記録
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この記事では、愛知県新城市作手村にある長ノ山湿原のヒメヒカゲを紹介します。

ヒメヒカゲはここ数十年で大きく数を減らした蝶の1種です。この長ノ山湿原はヒメヒカゲを観察できる数少ない場所の1つです。

以下にヒメヒカゲの概要や長ノ山湿原に生息するヒメヒカゲの写真を載せていますので、ご覧いただき興味のある方は是非現地に足を運んでみてください。

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ヒメヒカゲの概要

ヒメヒカゲは湿地や草原に生息するタテハチョウ科の1種です。

和名の由来は、小型のヒカゲチョウであることからヒメヒカゲと名付けられました。

現在は絶滅の危機に瀕する蝶ですが、1904年『日本蝶類図説』(宮島幹之助)では、「山地に普通にして」と記載されていることから、以前は普通種で、それ以降急激に数を減らしたと考えられます。

環境省レッドリスト2020では、ヒメヒカゲ本州中部・近畿・中国地方亜種は「絶滅危惧IB類(EN)」に分類されていて、「近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。」とされています。

分布としては、北海道や九州には生息せず、本州や小豆島の湿原や草原に極めて局地的に生息しています。

年1回の羽化で暖かいところでは6月上中旬ごろから発生します。

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長ノ山湿原のヒメヒカゲ

長ノ山湿原は環境省において「生物多様性の観点から重要度の高い湿原」とされており、環境保護の取り組みがされています。

そのため、ヒメヒカゲがかなりの数生息している非常に貴重な場所となっています。

私はこれまで、2001年から2014年にかけて観察を行い、毎年それなりの数のヒメヒカゲを観察することができました。

観察ができたのは6月~7月の間です。

2010年7月25日 愛知県新城市

1990年代に行った時には、ヒメシジミが多く生息していました。

しかし、2000年代に入ってからは、ヒメシジミはこれまでに観察できていません。

一見環境は変わっていないように見えますが、ほんの少しの環境の変化でこの様に蝶が消えてしまうということで、ヒメヒカゲの生息数についても引き続き見守っていく必要がありそうです。

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まとめ

長ノ山湿原のヒメヒカゲ(本州中部・近畿・中国地方亜種)は、環境省レッドリスト2020で「絶滅危惧IB類(EN)」に分類される貴重な蝶です。

ここ長ノ山湿原はその貴重なヒメヒカゲを継続的に観察できる非常に貴重な場所です。

成虫の発生時期は6月頃ですので、興味のある方は是非行ってみてください。

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