【筑波山周辺(茨城県)の蝶】アサギマダラ、モンキアゲハ、ゼフィルス他

蝶の観察記録
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筑波山は関東に住んでいる方にとっては有名な山の1つではないでしょうか。877m程度のそれほど高くない山ですが、自然が多く残されており、多種多様な蝶が生息する場所です。自動車でのアクセスもしやすく、蝶の観察にオススメの場所です。

この記事では、これまで筑波山周辺で観察できた蝶を紹介します。

↓筑波山塊のゼフィルスについて特集した記事は以下となります。こちらも是非合わせてご覧ください。

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アゲハチョウ科の蝶

オナガアゲハ

2023年5月2日茨城県の筑波山で観察したオナガアゲハ
2023年5月2日茨城県の筑波山で観察したオナガアゲハ

ゴールデンウィークに筑波山に行きました。男体山に登りましたが、観察できた蝶はキアゲハとオナガアゲハだけでした。オナガアゲハは綺麗な春型を観察することができました。オナガアゲハは全国的に見てそれほど珍しい蝶というわけではありませんが、首都圏ではどこでも見られる蝶ではありません。その名の通り、尾が長いのが特徴で、慣れてくると翅の形などから飛んでいても見分けることができるようになります。通常は年に2回発生し、この個体は第1化の春型で、第2化の夏型と比べると小型になります。他の黒系のアゲハと同様に赤色の花を好む傾向があり、この日も赤い花の蜜を吸いに来ていました。

ナガサキアゲハ

2018年5月19日ナガサキアゲハ

ナガサキアゲハは昔は関東には生息していなかった種ですが、今では関東でも普通に見ることができます。昔は見られなかった種であるため、いまだにナガサキアゲハを見つけると珍しい蝶を見つけた気分になります。黒色系のアゲハは基本的には大型ですが、特にナガサキアゲハのメスは非常に大型であり、インパクトが大きい蝶でもあります。この日は葉っぱの上で翅を休める本種にであることができました。

ジャコウアゲハ

2021年8月11日ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハはこの日最もよく見た蝶です。御幸ヶ原で非常に多くのジャコウアゲハを観察することができました。これまでも筑波山で何度かジャコウアゲハを観察していましたが、これ程多くのジャコウアゲハを観察したのは今回が初めてでした。ジャコウアゲハは他の黒色系のアゲハチョウと比べてゆったり飛ぶ特徴があるので、飛んでいる姿からすぐに特定することができます。また、下草などにもよく止まりますので、カメラでの撮影も容易な蝶です。

モンキアゲハ

2015年5月30日モンキアゲハ

まずはモンキアゲハです。筑波山の男体山の山頂で観察することができました。翅はボロボロの個体ですが、筑波山でモンキアゲハを観察するのは初めてでしたので、夢中でシャッターを切りました。東京都心近くでは、高尾の方でも見ることができるので、それほど観察の難易度が高い蝶ではありませんが、大型の蝶でインパクトがありますし、クロアゲハやカラスアゲハなどと比べるとみる機会は少ない蝶ですので、見つけると個人的にはテンションが上がります。

キアゲハ

2021年8月11日キアゲハ

男体山の山頂で占有行動をとる複数頭のキアゲハを見つけました。キアゲハは都心部の公園などでも観察できる蝶ですが、山頂でもよく見られる蝶です。見た目がよく似ているナミアゲハは山頂で見ることはほとんどないため、山頂占有性はキアゲハとナミアゲハの大きな違いの1つです。なかなか良い位置に止まらなかったため微妙な写真しか撮影することができませんでした。

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シロチョウ科の蝶

キタキチョウ

2023年3月10日筑波山で観察したキタキチョウ

2023年は3月に入り暖かい日が続きました。越冬から目覚めた蝶や、蛹から羽化した蝶が見られると思い、3月10日と21日に蝶の観察に出掛けました。越冬から目覚めたキタキチョウを観察しました。非常に綺麗な個体でした。

モンキチョウ

2023年3月10日筑波山で観察したモンキチョウ

今年羽化したモンキチョウを観察しました。産卵する姿を観察できました。

モンシロチョウ

2023年6月18日筑波山周辺で観察したモンシロチョウ

筑波山の山麓には多くのモンシロチョウが生息しています。

スジグロシロチョウ

2023年3月21日筑波山で観察したスジグロシロチョウ
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タテハチョウ科の蝶

キタテハ

2023年3月10日筑波山で観察したキタテハ

越冬から目覚めたキタテハです。秋型のキタテハで、昨年の秋に羽化した個体になります。

ルリタテハ

2023年3月21日筑波山で観察したルリタテハ

テングチョウ

2023年3月21日筑波山で観察したテングチョウ

アサマイチモンジ

2023年5月25日筑波山周辺で観察したアサマイチモンジ

アサギマダラ

2021年8月11日アサギマダラ

筑波山を代表する蝶であるアサギマダラにも出会うことができました。アサギマダラは登山道や御幸ヶ原、男体山山頂でそれぞれ観察することができました。特段珍しい蝶というわけではないのですが、飛び方が優雅で目を引きます。筑波山ではアサギマダラを観察するために訪れる人もいるぐらい、人気のある蝶です。ここ筑波山ではかなり高い確率でアサギマダラを観察することができますので、興味のある方は是非筑波山を訪れてみて下さい。

ミスジチョウ

2018年5月27日ミスジチョウ

最後にミスジチョウを紹介します。都心の公園にも生息しているコミスジとは異なり、本種はもう少し山地でないと観察することができません。コミスジよりもやや大型であるため、飛んでいても見分けることが容易です。関東周辺では埼玉県飯能市や神奈川県箱根町、栃木県日光市などでこれまでに観察できました。筑波山周辺で観察したのはこの日が初めてです。

アカタテハ

2021年5月30日アカタテハ

帰り際にアカタテハを観察することができました。非常に綺麗な個体でしたので、今年発生した個体であると思われます。

コジャノメ

2021年5月30日コジャノメ

上の写真は、翅の先端が千切られていて、鳥に襲われたと思われます。この千切られた部分にはもともと蛇の目の模様がある場所です。コジャノメなどの蛇の目の模様を翅に持つ種は、捨て身の手段ですが、ジャノメを持つことで鳥にジャノメを攻撃させ、実際の胴体を守っています。この様にジャノメ部分を攻撃された個体を見つけると、ジャノメの模様がうまく機能していることがわかります。

ヒカゲチョウ

2021年5月30日ヒカゲチョウ

ヒカゲチョウは珍しい種ではなく、極普通種です。

ヒオドシチョウ

2015年5月30日筑波山のヒオドシチョウ

ヒオドシチョウは越冬する種ですが、この個体は越冬個体ではなく、この年に新たに発生した個体です。時期的にも羽化したてだと思われ、非常に綺麗なヒオドシチョウでした。

ウラギンヒョウモン

2015年5月30日筑波山のウラギンヒョウモン

首都圏でよく見られるヒョウモンチョウといえば、ツマグロヒョウモンとミドリヒョウモンで、ウラギンヒョウモンやギンボシヒョウモンは長野などの産地に行かないとなかなか見られないイメージがありました。そのため、この筑波山でウラギンヒョウモンが見られたのは少し驚きでした。御幸ヶ原の普通に生息していました。

メスグロヒョウモン

2018年6月3日メスグロヒョウモン

メスグロヒョウモンはオスとメスで模様が全く違う蝶で、その名の通りメスは黒色をしていてヒョウのモンはありません。今回観察したのはメスグロヒョウモンのオスになります。

ツマグロヒョウモン

2021年8月11日ツマグロヒョウモン
2021年8月11日ツマグロヒョウモン(幼虫)

ツマグロヒョウモンもかなりの数観察することができました。また、成虫だけでなく、幼虫も観察できました。この幼虫はおそらく蛹になる直前の幼虫だと思われます。ツマグロヒョウモンはオスとメスで模様が異なります。上の写真はオスのツマグロヒョウモンです。メスはその名の通り、翅の先端に黒い模様があります。この日観察できたのはほとんどがオスで、メスは1頭のみ観察することができました。

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シジミチョウ科の蝶

ベニシジミ

2023年3月10日筑波山で観察したベニシジミ

今年羽化したベニシジミを観察しました。時期的に、羽化して間もない個体だと思われます。非常に綺麗な個体でした。

ヤマトシジミ

2023年3月21日筑波山で観察したヤマトシジミ

ツバメシジミ

2023年6月18日筑波山周辺のツバメシジミ

ミドリシジミ

2023年6月17日筑波山塊のミドリシジミ

筑波山周辺でミドリシジミの♀を観察しました。早朝、里山の葉の上で静止しているミドリシジミです。少し遠くにいたため、画質の粗い写真となってしまいました。

クロミドリシジミ

2023年6月4日筑波山周辺のクロミドリシジミ
2023年6月4日筑波山周辺のクロミドリシジミ

この日はクロミドリシジミを観察することを目的として、朝6時前に現地に到着して、クロミドリシジミが生息していそうな場所を回りました。到着後、あっさりクロミドリシジミを発見しました。筑波山周辺でのクロミドリシジミは初見です。1時間程度の滞在で撮影できたのはこの1個体だけでした。

ミズイロオナガシジミ

2023年6月4日筑波山のミズイロオナガシジミ

クロミドリシジミが観察できたので場所を変えようと思って歩いていると、ミズイロオナガシジミを見つけました。羽化不全の個体で、翅が少し変形していました。

ウラナミアカシジミ

2023年5月25日筑波山周辺で観察したウラナミアカシジミ

筑波山周辺にゼフィルスを探しに行きました。まだ筑波山のウラナミアカシジミが撮影できていなかったので、目的はウラナミアカシジミです。結果として、1頭のウラナミアカシジミを観察することができました。非常に綺麗な個体でしたので、羽化から間もない個体と思われます。

アカシジミ

2023年5月25日筑波山周辺で観察したアカシジミ

ウラナミアカシジミと同じで、夕方に活発に活動する蝶です。まだ発生初期ですので新鮮な個体でした。筑波山周辺ではこれまでに何度かアカシジミを観察しています。この辺りでは最も普通に見られるゼフィルスです。

オオミドリシジミ

2018年6月3日筑波山塊のオオミドリシジミ

この日は平地性ゼフィルスの1種であるオオミドリシジミを観察することができました。木の上でテリトリーを張っている♂を発見し、最初は山地性のゼフィルスを期待しましたが、結果としてはオオミドリシジミでした。ですが、オオミドリシジミもこれまで見る機会はそれほど多くはなかったので、この蝶に出会えたことは印象的でした。テリトリーを張っている♂は1頭だけでしたので、それほど多くの数生息しているというわけではないのかもしれません。

ヤマトシジミ

2021年8月11日ヤマトシジミ

ヤマトシジミは日本で最も生息数が多い蝶だと感じています。都市部の公園などで最も普通に見られる蝶で、ここ筑波山の御幸ヶ原でも見ることができました。翅の表側が黒いので、メスであるとわかります。対してオスは青色になります。

ルリシジミ

2021年5月30日ルリシジミ

ルリシジミは非常に沢山の個体を観察することができます。特に栗の花の蜜を吸う個体が多く観察できました。ルリシジミは珍しさはありませんが、翅の表の青色が非常に綺麗で、飛んでいるとついつい見てしまいます。

ウラナミシジミ

2021年8月11日ウラナミシジミ

男体山の山頂で多くのウラナミシジミを観察することができました。ウラナミシジミは秋になると数を増やす蝶ですので、これから秋にかけてどんどん数が増えていくものと思います。

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セセリチョウ科の蝶

ミヤマセセリ

2023年3月21日筑波山で観察したミヤマセセリ

オオチャバネセセリ

2023年6月18日筑波山周辺のオオチャバネセセリ

アオバセセリ

2015年5月13日筑波山のアオバセセリ

アオバセセリは筑波山の男体山山頂で観察できました。こちらも全国的に見て珍しい蝶というわけではないのですが、これまでになかなか撮影機会に恵まれず、久しぶりに本種を見ることができました。飛ぶのが非常に早く、この日はなかなか止まらなかったため、良い写真を残すことはできませんでした。翅が鮮やかな青色をしており、オレンジ色の斑も綺麗で、個人的にはセセリチョウ科の中では好きな部類の蝶です。

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