モンシロチョウは日本で最も有名な蝶の1種です。日本全国に生息しており、生息数も多いため、普段の生活の中で見る機会が多くあります。
この記事では、これまでに観察したモンシロチョウの写真を紹介します。
モンシロチョウの紹介

分布 | 北海道・本州・四国・九州・沖縄 |
生息環境 | 平地 |
発生回数 | 年5~7回程度 |
成虫が見られる時期 | 3月頃から11月頃まで |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | キャベツなどのアブラナ科の植物 |
亜種 | なし |
モンシロチョウは、元々は日本に生息していなかった移入昆虫であると言われていますが、現在では北海道から沖縄までの全国で普通に見られる蝶です。元々は沖縄には生息していませんでしたが、1950年代頃から見られるようになり、現在は沖縄でも普通に見ることができます。
幼虫はキャベツなどのアブラナ科の植物を食草とするため、キャベツ畑でよく見ることができます。キャベツの害虫として扱われる場合も多くあります。
よく似た種として、スジグロシロチョウやオオモンシロチョウがいます。スジグロシロチョウはどちらかというと林の中などの暗い環境や山地に生息することが多いのに対して、モンシロチョウは日がよく当たる平地などに生息しています。また、オオモンシロチョウは北海道や青森県、岩手県のみに生息する蝶です。また、モンキチョウの♀と見間違う方もいるかもしれません。
日本蝶類図説(1904年の図鑑)に掲載されているモンシロチョウ
1904年に出版された日本蝶類図説(宮島幹之助)という図鑑があります。ここに記載されているモンシロチョウを紹介します。

全翅白く前翅の前角は黒し。後翅前縁に微黒斑あり。裏面に於て前翅の前角淡黄色にして、中央に明なる二黒點あり。後翅は一般に黄色の粉鱗が多く且つ灰白色粉鱗を混ず。殊に翅の中央を貫く一黄色條は明瞭なり。雌には前翅表面の中央に二黒點ありて頗る明なれど、雄にては極めて淡く時として全く之を缺くを以て相異る。田野に最普通にして期節により其形状色彩に小差異あり。
●期節 三月ー十月
●産地 北海道、本島、四国、九州
●仔虫 淡緑色にして細毛あり。背と側面に黄色細條あり。だいこん、はぼたん等栽培十字科植物を食す。蛹は灰色にして黒點を有す。
宮島幹之助(1904)『日本蝶類図説』.
モンシロチョウの見分け方
モンシロチョウは見た目がモンキチョウにやや似ます。ここではモンキチョウとモンシロチョウの見分け方を紹介します。

名前の通り、モンシロチョウは白色、モンキチョウは黄色が基本的な色ですが、モンキチョウの♀は白色をしていて、モンシロチョウと見間違えることが多いので注意が必要です。
簡単に見分けるポイントしては、モンキチョウは後翅に大きな紋があるのに対して、モンシロチョウはないという点です。
それ以外にも違う点はいくつかありますが、最低限ここさえ押さえておけば、モンシロチョウとモンキチョウを見間違えることはありません。
モンシロチョウの写真集
茨城県下妻市&牛久市


モンシロチョウは関東地方でも普通に生息しており、観察する機会が多い量です。花の蜜が好きで、蜜を吸う姿をよく見ます。
和歌山県九度山町

モンシロチョウは日本全国で普通に見られ、関西でも個体数が多い蝶です。
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