モンシロチョウ~珍しい?生態写真や見分け方、生息地、食草、越冬、亜種などを解説~

シロチョウ科
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モンシロチョウは日本で最も有名な蝶の1種です。日本全国に生息しており、生息数も多いため、普段の生活の中で見る機会が多くあります。

この記事では、これまでに観察したモンシロチョウの写真を紹介します。

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モンシロチョウの紹介

2018年6月11日茨城県牛久市のモンシロチョウ
分布北海道・本州・四国・九州・沖縄
生息環境平地
発生回数年5~7回程度
成虫が見られる時期3月頃から11月頃まで
越冬の状態蛹で越冬
食草キャベツなどのアブラナ科の植物
亜種なし

モンシロチョウは、元々は日本に生息していなかった移入昆虫であると言われていますが、現在では北海道から沖縄までの全国で普通に見られる蝶です。元々は沖縄には生息していませんでしたが、1950年代頃から見られるようになり、現在は沖縄でも普通に見ることができます。

幼虫はキャベツなどのアブラナ科の植物を食草とするため、キャベツ畑でよく見ることができます。キャベツの害虫として扱われる場合も多くあります。

よく似た種として、スジグロシロチョウやオオモンシロチョウがいます。スジグロシロチョウはどちらかというと林の中などの暗い環境や山地に生息することが多いのに対して、モンシロチョウは日がよく当たる平地などに生息しています。また、オオモンシロチョウは北海道や青森県、岩手県のみに生息する蝶です。また、モンキチョウの♀と見間違う方もいるかもしれません。

日本蝶類図説(1904年の図鑑)に掲載されているモンシロチョウ

1904年に出版された日本蝶類図説(宮島幹之助)という図鑑があります。ここに記載されているモンシロチョウを紹介します。

宮島幹之助(1904)『日本蝶類図説』.

全翅白く前翅の前角は黒し。後翅前縁に微黒斑あり。裏面に於て前翅の前角淡黄色にして、中央に明なる二黒點あり。後翅は一般に黄色の粉鱗が多く且つ灰白色粉鱗を混ず。殊に翅の中央を貫く一黄色條は明瞭なり。雌には前翅表面の中央に二黒點ありて頗る明なれど、雄にては極めて淡く時として全く之を缺くを以て相異る。田野に最普通にして期節により其形状色彩に小差異あり。

●期節 三月ー十月

●産地 北海道、本島、四国、九州

●仔虫 淡緑色にして細毛あり。背と側面に黄色細條あり。だいこん、はぼたん等栽培十字科植物を食す。蛹は灰色にして黒點を有す。

宮島幹之助(1904)『日本蝶類図説』.
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モンシロチョウの見分け方

モンシロチョウは見た目がモンキチョウにやや似ます。ここではモンキチョウとモンシロチョウの見分け方を紹介します。

名前の通り、モンシロチョウは白色、モンキチョウは黄色が基本的な色ですが、モンキチョウの♀は白色をしていて、モンシロチョウと見間違えることが多いので注意が必要です。

簡単に見分けるポイントしては、モンキチョウは後翅に大きな紋があるのに対して、モンシロチョウはないという点です。

それ以外にも違う点はいくつかありますが、最低限ここさえ押さえておけば、モンシロチョウとモンキチョウを見間違えることはありません。

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モンシロチョウの写真集

茨城県下妻市&牛久市

2018年5月12日茨城県下妻市のモンシロチョウ
2018年6月11日茨城県牛久市のモンシロチョウ

モンシロチョウは関東地方でも普通に生息しており、観察する機会が多い量です。花の蜜が好きで、蜜を吸う姿をよく見ます。

和歌山県九度山町

2017年9月11日和歌山県九度山町のモンシロチョウ

モンシロチョウは日本全国で普通に見られ、関西でも個体数が多い蝶です。

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モンシロチョウの卵・幼虫・蛹

卵から孵化まで

7月24日:産卵1日後のモンシロチョウの卵

7月23日、自宅で育てているキャベツの裏にモンシロチョウが卵を産みました。2つ採卵して室内で育てることにしました。産卵直後は白色の卵ですが、1日経つと黄色になります。

孵化から幼虫まで

7月26日:孵化直後のモンシロチョウの幼虫

産卵から3日後に卵が孵化して1齢幼虫となりました。まだ数mm程度の非常に小さな幼虫で、すぐに見失ってしまいます。頑張ってエサのキャベツを食べています。

7月29日:孵化から3日後のモンシロチョウの幼虫

孵化してから3日経つとかなり大きくなり、立派な青虫になります。食べる量も増えてきます。

8月1日:孵化から6日後のモンシロチョウの幼虫

孵化から6日が経過しました。2頭とも順調に成長しています。食草であるキャベツが萎れてきたので、この日にキャベツの交換を行いました。

8月4日:孵化から9日後のモンシロチョウの幼虫

幼虫はみるみる大きくなり、キャベツを食べる量も増えてきました。まもなく蛹になります。

蛹から羽化して成虫になるまで

8月5日:孵化から10日後に前蛹になりました

孵化から10日で蛹になる準備が始まりました。この状態を前蛹(ぜんよう)といいます。

8月7日:モンシロチョウの蛹

モンシロチョウの蛹です。蛹になった直後は綺麗な黄緑色をしています。

8月11日:少し変色したモンシロチョウの蛹

蛹になって数日経つと、徐々に変色します。羽化が近づいています。

8月12日:羽化直前のモンシロチョウの蛹

羽化直前のモンシロチョウの蛹です。モンシロチョウの翅の模様が透けて見えます。まもなく羽化して成虫になります。

8月12日:羽化直後のモンシロチョウの成虫

羽化して成虫になったモンシロチョウです。蛹から出てから翅を乾かし、乾ききったら飛んでいきます。

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モンシロチョウの寿命

モンシロチョウは中型のシロチョウ科の蝶で、アゲハチョウ科の大形の蝶と比較して寿命は短い傾向があります。冒頭に記載した通り、モンシロチョウの寿命(卵から成虫まで)は1か月~1か月半程度となります。

  • 卵の期間は約3日
  • 幼虫の期間は約10日
  • 蛹の期間は約7日
  • 成虫の期間は約2週間
  • モンシロチョウの寿命は1か月~1か月半程度

(※越冬しない個体が卵から成虫になる一般的な期間であり、個体により異なります)

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