長野県で昆虫観察をするオススメスポット5選~珍しい蝶が見られる場所~

蝶の観察記録
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この記事では、昆虫観察に興味がある方向けに、

●長野県内で昆虫観察(特に蝶)をしたいけど、多くの蝶が生息している場所を教えてほしい
●珍しい蝶・昆虫が生息している場所を教えてほしい

という質問に対して、長野県内で蝶の観察する場合のオススメの場所を5か所紹介します。

それでは早速、1か所ずつ紹介をしていきますので、是非記事の最後までご覧ください。

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上高地(松本市)

まず最初は、長野県の代表的な観光地である上高地です。上高地は自然が美しく非常に有名な観光地ですが、珍しい蝶が生息する場所としても有名です。

上高地で最も有名・人気のある蝶が大型のタテハチョウ科の蝶であるオオイチモンジです。オオイチモンジは北海道ではまだまだ見られる蝶ですが、本州ではほとんど見られなくなりました。本州では概ね標高1000m以上の場所にのみ生息する、いわゆる高山蝶と呼ばれる蝶の1種です。上高地はこのオオイチモンジが見られる場所として知られています。

2009年7月15日に上高地で観察したオオイチモンジ

オオイチモンジ以外にも、クモマツマキチョウなど、普段の生活の中では見られない蝶が多く生息しており、行く価値の高い場所です。観光も兼ねて珍しい昆虫・蝶の観察に出かけてみてはいかがでしょうか。

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国営アルプスあづみの公園(安曇野市)

続いて紹介するのは安曇野市にある国営アルプスあずみの公園です。この場所はその名の通り、国が運営する広大な公園です。園内は遊び道具も多数あり、子連れの家族で来るのにもよい場所です。

この場所では、全国的に非常に貴重なオオルリシジミという蝶が生息しています。

2014年6月8日に国営アルプスあずみの公園で観察したオオルリシジミ

オオルリシジミは、元々生息地は限られている稀な種でしたが、1900年代後半の高度経済成長に伴う国土開発に伴い生息地が激減して壊滅的な状態となり、現在ではここ国営アルプスあづみの公園を含めて数か所に生息するのみの、非常に貴重な蝶となっています。環境省レッドリスト2020でも、オオルリシジミ本州亜種は絶滅危惧IA類(CR)に分類されていて、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」とされています。九州の阿蘇が本種の唯一の多産地ですが、その生息環境は野焼きによって守られていて、野焼きをやめると本種は激減することが知られています。

この国営アルプスあずみの公園 では、人の手によってオオルリシジミの生活環境が守られており、安定的にオオルリシジミを観察することができます。

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湯の丸高原地蔵峠・池の平湿原(東御市)

2015年7月25日に池の平湿原で観察したミヤマモンキチョウ
2014年7月25日に地蔵峠で観察したミヤマシロチョウ
2017年8月20日に池の平湿原で観察したベニヒカゲ

湯の丸高原地蔵峠と池の平湿原は長野県内で最もオススメするスポットの1つです。ここではなんと、ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウ、ベニヒカゲの3種類の高山蝶を観察することができます。車でのアクセスも容易なので、比較的手軽に3種類の高山蝶を観察できるとても魅力的な場所が、この 湯の丸高原地蔵峠と池の平湿原です。特にベニヒカゲはとても多くの個体が生息していて、動物のフンを集団で吸う姿も良く見られます。ミヤマモンキチョウとミヤマシロチョウはそれほど数は多くないのですが、全く見られないという状態ではありません。

また、これらの蝶以外にも、コヒョウモンモドキやフタスジチョウといった、普段の生活の中ではなかなか見ることができない蝶も多く生息しています。

標高が高いため夏でも涼しく避暑地としても訪れる価値のある場所ですので、観光も兼ねて一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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駒ヶ岳千畳敷カール(駒ケ根市)

駒ケ根市にある駒ヶ岳千畳敷カールも高山蝶が見られる場所です。ここでは、ベニヒカゲとクモマベニヒカゲの2種類を観察することができます。

駒ヶ岳葉ロープウェイで登ることができるので、アクセスも非常にしやすい場所です。標高は2600m程度と高いため、平地では見ることができない蝶が生息しています。

観光地としても有名な場所で、夏でも比較的涼しくとても過ごしやすい場所です。避暑地として観光も兼ねて、ベニヒカゲやクモマベニヒカゲの観察のためにこの駒ヶ岳を訪れてみてはいかがでしょうか。

2017年8月5日に駒ヶ岳で観察したクモマベニヒカゲ
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五竜たかくり苑・貞麟寺(白馬村)

2016年5月7日ヒメギフチョウ
2016年5月7日ギフチョウ

最後に五竜かたくり苑と貞麟寺に生息するギフチョウとヒメギフチョウを紹介します。ギフチョウは日本を代表する蝶の1種ですが、そのギフチョウによく似たヒメギフチョウという蝶がいます。基本的にギフチョウとヒメギフチョウの生息地は明確に分かれていますが、日本全国に何か所か、ギフチョウとヒメギフチョウが混生する場所があります。その場所の1つがこの白馬村周辺になります。

ここで紹介する五竜かたくり苑と貞麟寺は、その両種が多く見られる貴重な場所です。私が訪れた際は、非常に多くのギフチョウとヒメギフチョウを観察することができました。

この場所でギフチョウとヒメギフチョウが見られる時期は春先の4月下旬~5月上旬頃ですので、ギフチョウとヒメギフチョウの観察をする際は時期を間違えないようご注意ください。

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まとめ

この記事では、長野県内で蝶の採集・観察する場合のオススメの場所を5か所紹介しました。その5か所は以下になります。

  • 上高地(松本市)
  • 国営アルプスあずみの公園(安曇野市)
  • 湯の丸高原地蔵峠・池の平湿原(東御市)
  • 駒ヶ岳千畳敷カール(駒ケ根市)
  • 五竜かたくり苑・貞麟寺(白馬村)

これから 長野県で昆虫観察を始めるという方は是非参考にしていただければと思います。

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