この記事では、これまでに観察した石神井公園のミドリシジミなどの蝶を紹介します。
東京都内(特に23区内)でミドリシジミを観察できる場所は非常に限られており、その数少ない場所の1つが石神井公園です。
私はこれまで、2008年から2016年にかけて石神井公園で継続的に蝶の観察を続けてきましたので、その時に観察した蝶を紹介します。
石神井公園の概要
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石神井公園は東京都練馬区にある公園で、自然が残されているため、数多くの蝶を観察することができます。特に三宝寺池の周辺には多くの蝶が生息しています。
2008年から2012年にかけて頻繁に通い、これまでに32種類の蝶を観察しています。私はまだ観察したことがないのですが、ウラナミアカシジミ等も生息しているとのことです。
ミドリシジミの紹介
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平地性のゼフィルスとして知られ、ミドリシジミ類の中では最も普通に見られる種です。東京都内でも石神井公園で見られる等、都心の公園でも生息していることがあります。
幼虫はハンノキの葉を食べます。♀はA型、B型、O型、AB型全ての型が現れます。
昔は本種の学名としてゼフィルス・タキシラが与えられていたことから、ミドリシジミ族をゼフィルスと呼ぶ習慣を生んだと考えられています。
石神井公園のミドリシジミ
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これまでに撮影した石神井公園のミドリシジミの一部の写真を掲載します。三宝寺池の周辺にはミドリシジミの幼虫の食草であるハンノキがあり、2008年から2012年にかけては継続的に観察することができました。
特に2009年頃は、以下の写真の通り非常に多くのミドリシジミを観察することができました。
ミドリシジミ以外の蝶の写真
石神井公園ではこれまでに多くの蝶を観察してきました。その全ての種類を紹介します。
アゲハチョウ科の蝶
アオスジアゲハ
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アオスジアゲハは東京23区内でも普通に見られる蝶です。珍しい蝶ではありませんが、美しい模様から人気のある蝶と言えます。
カラスアゲハ
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カラスアゲハも23区内でも比較的よく見られるアゲハチョウ科の蝶です。
キアゲハ
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ナミアゲハと見間違えることがあるキアゲハです。こちらも23区内で比較的よく見られるアゲハチョウ科の蝶です。
クロアゲハ
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クロアゲハは、黒い色のアゲハチョウの中では最も普通に見られる蝶です。カラスアゲハよりも数が多く、23区内で普通に見られます。
ナミアゲハ
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日本を代表する蝶であるアゲハチョウ(ナミアゲハ)は、日本の広い範囲で普通に見られる蝶です。
シロチョウ科
キタキチョウ
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スジグロシロチョウ
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ツマキチョウ
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ツマキチョウは春先の4月頃にだけ見られる蝶です。どこにでも生息している蝶ですが、観察できる時期が限られるため、この蝶を見たい人は4月に行くようにしましょう。
モンシロチョウ
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タテハチョウ科
アカボシゴマダラ
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2008年にアカボシゴマダラを見つけました。関東に生息するアカボシゴマダラは外国から持ち込まれた外来種ですが、初めて見たときはその独特の模様に驚きを感じました。その後も継続的に観察することができていて、完全に定着している様子です。
イチモンジチョウ
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イチモンジチョウはそれほど多くの個体が生息しているわけではありませんが、1回の訪問で1回程度は見ることができます。一般的に珍しい蝶ではないのですが、東京23区内では見られる場所は多くないため、ここ石神井公園で見ると珍しい蝶をみた気分になります。
クロコノマチョウ
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クロコノマチョウはそれほど珍しい蝶ではないのですが、私個人としてはこれまであまり見たことがない蝶です。主に夕方に活動するのですが、私の行動パターンとして、朝に観察に来ることが多いためなかなか目にすることができていないのかもしれません。ここ石神井公園では2008年7月22日に一度みたきり、それ以降は観察できていません。
ゴマダラチョウ
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ゴマダラチョウは個体数は多くないのですが、石神井公園で見られる蝶の1種です。大型のタテハチョウ科で、春型はアカボシゴマダラとの見分けに迷うことがありますが、夏型は赤色の斑がないため飛んでいる姿で判別が可能です。23区内でたまに見ることができる蝶です。
コムラサキ
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石神井公園はコムラサキの幼虫の食草である柳が植えられており、コムラサキを観察することができます。成虫は樹液などを好んで吸うため、樹液の出ている木を探すと本種にであることができます。また、柳の近くを飛んでいる姿も頻繁に見ることができますが、樹高が高いため撮影には苦労します。コムラサキのオスは翅表が紫色に輝き、非常に綺麗で魅力的な蝶です。
ホシミスジ
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ホシミスジは2016年に初めて石神井公園で見た蝶です。しかも、2016年は2回行って2回とも見ることができました。2014年には井の頭公園でもホシミスジを観察しましたが、個人的には23区内に生息する蝶という認識はありませんでした。元々生息していて見つけられていなかっただけなのか、生息域を広げているのか、人為的に持ち込まれたものなのかはわかりませんが、今後の動向に注目です。
ミドリヒョウモン
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東京23区内で見られるヒョウモンチョウと言えばツマグロヒョウモンですが、秋になるとミドリヒョウモンが色々な場所で見られるようになります。石神井公園で見たのは2009年の1回だけです。
ルリタテハ
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ルリタテハは独特の模様で、他に似た種がいないため見分けるのが容易な種です。翅表の青色の線は天敵である鳥から身を守るための模様で、この線を幼虫だと思わせてこちらを攻撃させ、胴体を守っていると言われています。成虫は樹液や木の実の汁などを好んで吸うため、樹液の出ている木や地面に落ちた木の実を探すと見つかることがあります。
キタテハ
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樹液や花の蜜をエサにするタテハチョウ科の蝶です。
コミスジ
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サトキマダラヒカゲ
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ツマグロヒョウモン
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テングチョウ
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ヒカゲチョウ
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ヒメジャノメ
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シジミチョウ科
ツバメシジミ
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ムラサキシジミ
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ムラサキツバメ
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ムラサキツバメは元々南方系の蝶で、石神井公園には生息していませんでしたが、北方への分布拡大に伴い石神井公園でも観察できるようになりました。
ヤマトシジミ
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ルリシジミ
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セセリチョウ科
イチモンジセセリ
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キマダラセセリ
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チャバネセセリ
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まとめ
石神井公園は自然が多く残された公園であり、その中でも三宝寺池の周辺にはミドリシジミの幼虫の食草であるハンノキがあり、23区内ではミドリシジミを観察できる数少ない場所の1つです。都内でミドリシジミを観察したい方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。
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