日本には何種類のクワガタムシが生息しているかご存じでしょうか?タイトルにも記載していますが、日本には亜種を含めると50種類以上のクワガタムシが生息しています。カブトムシと比較して、クワガタは多くの種類がいます。
そのうち、野生の環境で比較的身近に観察できるのはコクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、ヒラタクワガタの4種類です。逆に、この4種類以外のクワガタは、野生で見たことが無いという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、日本で観察できるクワガタの種類を紹介します。
日本で観察できるクワガタを紹介

前述の通り、日本には亜種を含めると50種類以上のクワガタが生息しています。
オオクワガタ属
オオクワガタ

ヒメオオクワガタ

リュウキュウヒメオオクワガタ

ヒラタクワガタ

スジブトヒラタクワガタ

チョウセンヒラタクワガタ

オキノエラブヒラタクワガタ

タカラヒラタクワガタ

ハチジョウヒラタクワガタ

ツシマヒラタクワガタ

トクノシマヒラタクワガタ

ダイトウヒラタクワガタ

コクワガタ

リュウキュウコクワガタ

アマミコクワガタ

トクノシマコクワガタ

ハチジョウコクワガタ

トカラコクワガタ

アカアシクワガタ

スジグワガタ

ヤマトサビクワガタ

ノコギリクワガタ属
ノコギリクワガタ

ハチジョウノコギリクワガタ

トクノシマノコギリクワガタ

トカラノコギリクワガタ

アマミノコギリクワガタ

オキナワノコギリクワガタ

ヤエヤマノコギリクワガタ

オキノエラブノコギリクワガタ

クメジマノコギリクワガタ

ミヤマクワガタ属
ミヤマクワガタ

ミクラミヤマクワガタ

アマミミヤマクワガタ

ネブトクワガタ属
ネブトクワガタ

オキノエラブネブトクワガタ

オガサワラネブトクワガタ

オキナワネブトクワガタ

ハチジョウネブトクワガタ

ヤエヤマネブトクワガタ

トカラネブトクワガタ

アマミネブトクワガタ

ヨナグニネブトクワガタ

オニクワガタ属
オニクワガタ

キンオニクワガタ

キュウシュウオニクワガタ

ヤクシマオニクワガタ

マルバネクワガタ属
アマミマルバネクワガタ

オキナワマルバネクワガタ

ヤエヤママルバネクワガタ

チャイロマルバネクワガタ

シカクワガタ属
アマミシカクワガタ

チビクワガタ属
チビクワガタ

オガサワラチビクワガタ

マメクワガタ

フィシコリスマメクワガタ
ダイトウマメクワガタ

ツノヒョウタンクワガタ属
ルイスツノヒョウタンクワガタ

ツヤハダクワガタ属
- ツタハダクワガタ
ルリクワガタ属
- ルリクワガタ
- コルリクワガタ
- ニセコルリクワガタ
- ホソツヤルリクワガタ
マグソクワガタ属
- マグソクワガタ
マダラクワガタ属
- マダラクワガタ
【代表種1】コクワガタ

コクワガタの生息環境
コクワガタは”小さいクワガタ”という意味ですが、大きいものではオスで50mmを越える個体もおり、実際には小型ではなく中型のクワガタに分類されます。
日本に生息するクワガタの中では最も普通に見られる種で、北海道から九州まで全国に分布しています。個体数もクワガタの中で最も多く、都会でも見られることがあります。
コクワガタは他のクワガタと同様に、クヌギやコナラなどの樹液をエサとします。活動時間は主に夜間なので、夜間に樹液が出ている木を探しに行くと、野生のコクワガタに出会える可能性が高まります。
コクワガタの亜種
日本には5亜種のコクワガタが生息しています。
- 北海道・本州・四国・九州に生息する一般的なコクワガタ(原名亜種)
- 八丈島に生息するハチジョウコクワガタ
- 屋久島などに生息するヤクシマコクワガタ
- 三島村などに生息するミシマコクワガタ
- トカラ列島に生息するトカラコクワガタ
コクワガタの寿命
コクワガタは野生では1~2年、飼育環境下では2~3年生きます。越冬することができるクワガタですので、長く飼育を楽しむことができるのも大きな特徴です。
【代表種2】ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタの生息環境
コノギリクワガタは日本に広く生息し、野生での個体数も多いため、コクワガタと並んで日本を代表するクワガタの1種です。大顎の内側がノコギリのようにギザギザしていることからノコギリクワガタと名づけられました。
分布は北海道から九州となっており、平地や山地の広葉樹の森林に生息します。都会でも生息していることがあります。
ノコギリクワガタは他のクワガタと同様に、クヌギやコナラなどの樹液をエサとします。活動時間は主に夜間なので、夜間に樹液が出ている木を探しに行くと、野生のノコギリクワガタに出会える可能性が高まります。
ノコギリクワガタの亜種
日本には6亜種のノコギリクワガタが生息しています。
- 北海道・本州・四国・九州などに生息する一般的なノコギリクワガタ(原名亜種)
- 黒島に生息するクロシマノコギリクワガタ
- 硫黄島に生息するミシマイオウノコギリクワガタ
- 口永良部島に生息するクチノエラブノコギリクワガタ
- 三宅島などに生息するミヤケノコギリクワガタ
- 屋久島に生息するヤクシマノコギリクワガタ
コノギリクワガタの寿命
ノコギリクワガタは通常、羽化したその年に寿命を迎えます。通常は越冬することができないクワガタですので、越冬するコクワガタやオオクワガタなどと異なり、クワガタの中では短命と言えます。
【代表種3】ミヤマクワガタ

ミヤマクワガタの生息環境
ミヤマクワガタの「ミヤマ」は漢字で「深山」と書きます。その名の通り、ミヤマクワガタは標高の高い山間部に生息しています。そのため、カブトムシやコクワガタ、ノコギリクワガタと違い、都市に近い森林などでは目にする機会が少ない種です。
ミヤマクワガタの亜種
日本に生息するミヤマクワガタは、次の2つの亜種に分類されます。
- 本州や北海道、四国、九州に生息する一般的なミヤマクワガタ(原名亜種)
- 伊豆諸島に生息するイズミヤマクワガタ
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