イチモンジセセリとチャバネセセリ類の違い・見分け方

蝶の見分け方
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日本には見た目がよく似た蝶が生息しており、蝶を観察していると同定に迷うことが多くあります。このブログでは、よく似た蝶の違いや見分け方を解説しています。

この記事では、イチモンジセセリとチャバネセセリ、オオチャバネセセリ、ミヤマチャバネセセリの違い・見分け方を解説します。

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イチモンジセセリとチャバネセセリ類の見分け方

イチモンジセセリとチャバネセセリ、オオチャバネセセリ、ミヤマチャバネセセリは見た目がよく似ます。ここでは、この4種の見分け方を紹介します。

イチモンジセセリの見分け方

イチモンジセセリの見分け方

イチモンジセセリを見分けるポイントは、後翅の裏面の白点の並び方で見分けることができます。この点がほぼ1列に並んでいればイチモンジセセリと判断することができます。

チャバネセセリの見分け方

チャバネセセリの見分け方

チャバネセセリを見分けるポイントは後翅の裏面の白紋です。チャバネセセリはこの白紋が小さく、弧状になる特徴があります。

オオチャバネセセリの見分け方

オオチャバネセセリの見分け方

オオチャバネセセリは、後翅の裏面の白斑で見分けることができます。オオチャバネセセリはこの白斑が明瞭でジグザグに並ぶ傾向があります。これに対して、イチモンジセセリは一直線に並び、チャバネセセリは白斑が小さく弧状になります。また、ミヤマチャバネセセリは、後翅の裏面中央に大きな白斑が存在することで見分けることができます。

ミヤマチャバネセセリの見分け方

ミヤマチャバネセセリの見分け方

ミヤマチャバネセセリの特徴は、後翅の裏面の中央にある白斑です。ミヤマチャバネセセリはこの白斑が大きく明瞭になります。一方で、イチモンジセセリやチャバネセセリ、オオチャバネセセリはこの点が見られません。

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イチモンジセセリの紹介

2017年8月27日東京都文京区のイチモンジセセリ
分布北海道・本州・四国・九州・沖縄
生息環境平地
発生回数年3~4回程度
成虫が見られる時期5月頃から11月頃まで
越冬の状態幼虫で越冬
食草イネなどのイネ科の植物
亜種なし

イチモンジセセリは東京都心でも普通に見られる蝶です。東北や北海道では越冬できませんが、秋になるに従い徐々に生息地域を広げ、北海道でも見られるようになります。特に8月下旬から9月頃に羽化した個体は集団で移動する性質があります。春に産まれる個体は、夏に産まれる個体と比較して小さくなる傾向が知られています。

飛び方は非常に俊敏で、弾丸のような飛び方をします。花をよく訪れ、花から花に俊敏に飛び回るイチモンジセセリを見かける機会がよくあります。また、地面に吸水する姿や、獣の糞などの汁を吸うイチモンジセセリを見ることもあります。この見た目から、蛾と間違われることも多い蝶です。

イチモンジセセリの幼虫はイネなどのイネ科の植物の葉を食べるため、”イネツトムシ”と呼ばれ、害虫として扱われることもあります。

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チャバネセセリの紹介

2016年10月15日福岡県福岡市のチャバネセセリ
分布本州・四国・九州・沖縄
生息環境平地
発生回数年4回程度
成虫が見られる時期5月頃から10月頃まで
越冬の状態幼虫で越冬
食草チガヤ、イネ、ススキなど
亜種なし

チャバネセセリは本州、四国、九州、沖縄で観察できるセセリチョウ科の蝶です。日本では最も一般的なセセリチョウ科の蝶で、イチモンジセセリと同様に都市部でも普通に見られますが、イチモンジセセリほど個体数は多くはありません。越冬可能地域は本州では南部に限られますが、秋にかけて徐々に分布を北上させ、東北地方でも見られるようになります。

成虫は年4回程度発生し、5月から10月頃まで見られます。生息地はおもに平地で、都市部でもよく見られます。チャバネセセリは訪花性が強く、花の蜜を吸う姿がよく見られます。また、地面で吸水をしたり、獣糞を吸う姿も見られます。

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オオチャバネセセリの紹介

2020年8月12日栃木県宇都宮市のオオチャバネセセリ
分布北海道・本州・四国・九州
生息環境平地・山地
発生回数年2回程度
成虫が見られる時期6月頃から9月頃まで
越冬の状態幼虫で越冬
食草アズマネザサ、メダケ、ミヤコザサなど
亜種なし

オオチャバネセセリは日本では北海道から九州まで広く日本に分布しています。イチモンジセセリやチャバネセセリほどではありませんが個体数も比較的多く、見る機会が多い蝶です。成虫は年2回程度の発生で、第1化が6月頃から発生しはじめ、第2化が8月頃から発生し、9月頃まで成虫が見られます。

成虫は花の蜜をよく吸うほか、地面からの給水や獣糞を吸う姿がよく見られます。飛翔は非常に俊敏です。

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ミヤマチャバネセセリの紹介

2009年9月11日栃木県さくら市のミヤマチャバネセセリ
分布本州・四国・九州
生息環境平地・山地
発生回数年2回程度
成虫が見られる時期4月頃から9月頃まで
越冬の状態蛹で越冬
食草ススキ、チガヤ、ヨシなど
亜種なし

ミヤマチャバネセセリは、日本では本州、四国、九州に分布する蝶で、北海道と沖縄には生息しません。分布は広いのですが、生息数はそれほど多くは無く、近縁種であるイチモンジセセリやチャバネセセリ、オオチャバネセセリと比較すると見る機会が少ない蝶です。

成虫は年2回程度の発生で、第1化が4月頃から発生を始め、第2化は7月頃から発生し、9月頃まで見ることができます。花の蜜を吸うほか、地面からの給水や獣糞を吸う姿も良く見られます。

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