【ヒラタクワガタのメス】見分け方や産卵セットの組み方を徹底解説

カブト・クワガタ

クワガタのメスを見つけたんだけど、これが何クワガタかわからない。

ヒラタクワガタが好きだから、ヒラタクワガタだと良いんだけど。。。

クワガタはオスは比較的簡単に見分けられますが、メスはどれも見た目がよく似ていて、慣れないと見分けるのは簡単ではありません。

一方で、クワガタのメスはしっかり特徴をおさえておけば、見分けるのは不可能ではありません。この記事では、ヒラタクワガタ(本土)のメスの見分け方を徹底的に解説します。

ヒラタクワガタを産卵させたいけど、どうしたら良い?

ヒラタクワガタに関する産卵セットの組み方に関する疑問についてもこの記事で解説をしていきます。

スポンサーリンク

ヒラタクワガタの紹介

ヒラタクワガタのメス

ヒラタクワガタの生息環境

ヒラタクワガタは日本に広く生息しますが、東日本では生息数はやや少なく、西日本ではやや多い傾向があります。大型のクワガタであり、オオクワガタやミヤマクワガタ、ノコギリクワガタと並んで日本を代表するクワガタの1種です。平べったいフォルムをしていることからヒラタクワガタと名付けられましたが、実際は厚みもあるクワガタです。

ヒラタクワガタは他のクワガタと同様に、クヌギやコナラなどの樹液をエサとします。活動時間は主に夜間なので、夜間に樹液が出ている木を探しに行くと、野生のヒラタクワガタに出会える可能性が高まります。

ヒラタクワガタの亜種

いわゆるヒラタクワガタと呼ばれる種は、ヒラタクワガタ、チョウセンヒラタクワガタ、スジブトヒラタクワガタの3種類に分類されます。さらにそこから、12の亜種に分類されており、離島に生息するヒラタクワガタはほとんどの場所で別亜種とされています。

ヒラタクワガタの種類
  • ヒラタクワガタ
  • チョウセンヒラタクワガタ
  • スジブトヒラタクワガタ

ヒラタクワガタの寿命

ヒラタクワガタは越冬し、一般的に3年程度生きます。エサや飼育環境(低温飼育)により、4年以上生きたという個体もおり、長寿のクワガタと言えます。

スポンサーリンク

ヒラタクワガタのメスの見分け方

ヒラタのメスの特徴①:大きさは”中”程度

ヒラタクワガタのメスは大きさが20 – 35mmであり、ノコギリクワガタやミヤマクワガタ、コクワガタと大体同じぐらいの大きさです。オスはコクワガタとヒラタクワガタなどでは大きさに違いがありますが、メスは顕著な違いはありません。

種類毎のクワガタのメスの大きさは下表の通りです。オオクワガタだけが大型ですので、オオクワガタは大きさで概ね見分けることができます。その他のクワガタのメスは、大きさで見分けるのは困難と言えます。

ノコギリクワガタ19.5 – 41mm
コクワガタ20 – 38mm
ミヤマクワガタ25 – 48.8mm
本土ヒラタクワガタ20mm – 35mm
オオクワガタ25mm – 61.5mm

ヒラタのメスの特徴②:真っ黒でツヤがある

ヒラタクワガタのメス
ヒラタクワガタのメス

ヒラタクワガタのメスは真っ黒で、光沢が有るのが特徴です

ノコギリクワガタのメスは体全体に赤みがあるため、色である程度判別ができます。ただし、羽化直後のヒラタクワガタは赤みがある色をしていますし、ノコギリクワガタのメスでも黒っぽい個体もいますので注意が必要です。

ヒラタクワガタのメスはコクワガタのメスと見た目が非常に良く似ます。ヒラタクワガタは体にツヤがあるのに対して、コクワガタはツヤがあまり無い点で見分けることができます。ただし、長く活動してツヤが無くなってきているヒラタクワガタのメスもいますので注意が必要です。

ヒラタのメスの特徴③:体が平べったい

ヒラタクワガタのメス

ヒラタクワガタのメスはノコギリクワガタと比較すると平らで平べったい形をしています。ノコギリクワガタは体に厚みがあり、丸っこい形をしていますので、体の厚みである程度見分けることができます。

ヒラタクワガタのメスの見分け方まとめ

最後にヒラタクワガタのメスの見分け方をまとめます。

  • 特徴①:大きさは”中”程度
  • 特徴②:真っ黒でツヤがある
  • 特徴③:体が平べったい

ヒラタクワガタは日本全国でに生息しているクワガタですが、コクワガタやノコギリクワガタと比べると見かける機会はそれほど多くない種と言えます。上の特徴の中で、特徴②の真っ黒でツヤがある点が最も大きな見分けるポイントと言えます。

クワガタのメスの見分け方に迷ったら、この記事を参考にしていただければと思います。

スポンサーリンク

ヒラタクワガタの産卵セットの組み方

ヒラタクワガタの産卵セットの組み方を解説します。

交尾をするまで

野生で捕まえてきたヒラタクワガタのメスは、8割程度の確率で交尾済みです。

なので、野生のヒラタクワガタ(WD(ワイルド)といいます)は交尾をさせなくても卵を産む可能性が十分にあります。一方で、交尾をまだしていないヒラタクワガタを交尾させるためには、同居ペアリングとハンドペアリングの2つの方法があります。

同居ペアリング

同居ペアリングとは、ヒラタクワガタのオスとメスを同じケースに入れることで始まる交尾のことをいいます。

ハンドペアリング

ハンドペアリングとは、ヒラタクワガタのオスを人為的にメスの上に乗せることで始まる交尾のことをいいます。同居ペアリングでメスが交尾を拒否する場合でも、ハンドペアリングで交尾が始まることもあります。交尾を自分の目で確認することができることが大きなメリットです。

交尾をする時期

ヒラタクワガタは蛹から羽化して間もない個体は繁殖能力がないため、交尾を行うことができません。一般的には、羽化して3か月程度経過した個体は繁殖能力がつき、交尾ができる状態となっています。昆虫ゼリーを食べ始めるタイミングが目安となります。

交尾をしてから産卵するまで(産卵セットの組み方)

ヒラタクワガタのメス

交尾を終えたヒラタクワガタは、産卵セットを組んでその中に入れると卵を産み始めます。ヒラタクワガタは、産卵木とマットの両方に卵を産みます。それぞれの産卵セットの組み方を解説します。

産卵セットの組み方①:産卵木に産卵

ここでは産卵木に産卵する手順を紹介します。

産卵木による産卵セットの組み方

以下では、それぞれのステップに分けて具体的に解説をします。

【手順①】クヌギやコナラの産卵木を購入して水に浸す
水に浸した産卵木

産卵木はクヌギもしくはコナラを使用しましょう。市販品の場合は購入時は乾燥しているため、水に浸して水分を吸収させます。浸す時間は1時間程度で問題ありません。水に浸し終えたら、数時間程度日陰干しを行います。その後、産卵木は皮を剝いでおくとヒラタクワガタが産卵しやすくなります。

手順②】飼育ケースの底にマットを3㎝程度敷いて、その上に産卵木を置く
マットの上に産卵木を置いた状態

マットは加水して湿らせておくようにしましょう。加水の目安としては、マットを握った時に団子ができる程度です。マットを飼育ケースの底から3㎝程度敷いたら、その上に産卵木をセットします。

【手順③】産卵木が見えなくなる程度までマットを敷く
飼育セットの完成形

産卵木が見えなくなる程度までマットを敷きましょう。マットは手順②と同様に適切に加水しましょう。あとは、昆虫ゼリーや転倒防止のための朽ち木や枯葉などをセットすれば飼育セットの完成です。

産卵セットの組み方②:マットに産卵

マットに産卵させる場合は、産卵木の準備は不要です。

マットによる産卵セットの組み方

具体的な手順を以下で解説します。

【手順①】マットを敷いて押し固める

飼育ケースにマットを5㎝程度敷き詰めてしっかりと押し固めます。マットが硬くなっていないとメスは卵を産みませんので、可能な限り強くマットを押し固めるようにしましょう。

【手順②】さらにマットを敷く

飼育ケースにさらにマットを5㎝程度敷き詰めて、軽く押し固めます。この時はそれほど強く押し固める必要はありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました