【蝶の生息地】長野県松本市のオオゴマシジミ、ゴマシジミ、諏訪市のムモンアカシジミ他

蝶の観察記録
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長野県松本市には、オオゴマシジミやゴマシジミなど、貴重な蝶が多く生息しています。この記事では、長野県松本市及び諏訪市に生息するオオゴマシジミ、ゴマシジミ、ムモンアカシジミについて紹介します。

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ゴマシジミの紹介

北海道ではそれほど珍しいわけではないのですが、本州では絶滅の危機に瀕する蝶の1種です。種の保存法に基づき、本種の本州中部亜種が2016年(平成28年)に国内希少野生動植物種に指定され、各地で保護活動が行われています。

一方で、『日本通俗昆虫図説. 第1巻』(1929)では、「普通なる小灰蝶の一種にして、平野に多く」と記載があり、昔は普通種だったことがわかります。

ワレモコウを食草とする場合、三齢幼虫までワレモコウの花を食べ、それ以降はアリによって巣に運ばれ、アリに甘い体液を与える一方、アリの幼虫や蛹を食べて育つという珍しい特徴があります。

カライトソウを食草とするグループは、表が黒化する傾向があります。

亜種として、北海道・東北亜種(ogumae)、八方尾根・白山亜種(hosonoi)、本州中部亜種(kazamoto)、中国・九州亜種(daisensis)が存在します。

松本市のゴマシジミ

本州のゴマシジミは日本で最も絶滅の危機に瀕する蝶の1種であり、その中でもここ松本市に生息する本州中部亜種という種は壊滅的な状況です。昔はこの奈川以外にも岐阜県や長野県などに広く生息していたゴマシジミですが、今ではほとんど見ることができなくなりました。今では、いわゆる種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)で指定されており、採取等は禁止されています。

松本市は、貴重な本州中部亜種のゴマシジミを観察することができる非常に貴重な場所になっています。

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2021年8月上旬に観察した蝶

2021年8月上旬にこれらの蝶を観察するために松本市に行きました。最初にオオゴマシジミの生息地に行き、その後ゴマシジミの生息地に行きました。そしてその後は、上諏訪でムモンアカシジミを探しました。

結論として、オオゴマシジミとゴマシジミは観察することができましたが、残念ながらムモンアカシジミはポイントがわからず観察することができませんでした。以下では、その時に観察できた蝶を紹介します。

松本市のオオゴマシジミ他

長野県松本市で観察したオオゴマシジミ
長野県松本市で観察したオオゴマシジミ

この日の最大の目的は、まだ見ぬオオゴマシジミを観察することです。事前の調査で、松本市に生息していることは突き止めていましたので、その情報を頼りに現地に行ってみました。

現地に到着したのは午前7時頃と早かったため、まだオオゴマシジミは姿を現しません。1時間ほど待って8時頃になると、ひらひらと飛ぶやや大型のシジミチョウ科の蝶を見つけました。これまでに見たことがない蝶だったため、すぐにオオゴマシジミとわかりました。少し遠いところを飛んだり止まったりしていたため、望遠レンズで何とかその姿を撮影することができました。

その後も何頭かオオゴマシジミを見ることができました。

オオゴマシジミは非常に局地的な分布となっており、簡単に見られる蝶ではありません。この場所はオオゴマシジミが多産する貴重な場所です。今後もこの環境が続いていくことが望まれます。

この場所では、オオゴマシジミの他、アサギマダラやヒメキマダラヒカゲを観察することができましたので、それらの蝶の写真も併せて掲載します。

長野県松本市で観察したアサギマダラ
長野県松本市で観察したヒメキマダラヒカゲ

奈川のゴマシジミ

長野県松本市で観察したゴマシジミ

オオゴマシジミを観察した後、場所を変えて松本市のゴマシジミの生息地に行きました。この場所は人為的にゴマシジミを保護している場所で、安定してゴマシジミを観察することができます。

過去には岐阜県から長野県にかけて広い範囲で観察できたゴマシジミですが、今ではその姿はほとんど見られなくなりました。この場所はそのゴマシジミが見られる非常に貴重な場所です。

この場所に来るのは2011年以来10年ぶりでしたが、環境は変わっておらず、複数頭のゴマシジミを観察することができました。

諏訪市のオオムラサキ他

松本市でゴマシジミを観察した後、諏訪市まで場所を移してムモンアカシジミを探すことにしました。長野県諏訪市はムモンアカシジミが多産する場所として有名ですが、生息場所がいまいちわかっていません。

GoogleMapでそれらしき場所を何か所かピックアップして行ってみましたが、残念ながら最後までムモンアカシジミの姿を見ることはできませんでした。ポイントがずれていたようです。

ムモンアカシジミは観察できませんでしたが、この場所ではオオムラサキやスジグロチャバネセセリなどの蝶を観察することができました。

オオムラサキは、時期が遅かったためオスの観察はできませんでしたが、多くのメスを観察することができました。

長野県諏訪市で観察した蝶は以下5種類になります。

長野県松本市で観察したオオムラサキ
長野県松本市で観察したゴマシジミ
長野県松本市で観察したシータテハ
長野県松本市で観察したコムラサキ
長野県松本市で観察したスジグロチャバネセセリ
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2010年8月13日及び2011年8月17日に松本市で観察したゴマシジミ

保全活動のためワレモコウもマーキングされていました。

2010年8月13日撮影 松本市のゴマシジミ
2011年8月17日撮影 松本市のゴマシジミ

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