蝶の幼虫の育て方・飼い方やエサまとめ

蝶の幼虫・蛹
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蝶の幼虫を育てたい!そう考えている人は、是非この記事を最後までご覧ください。

このブログは、蝶や昆虫について情報を提供しています。情報発信を続けていると、

蝶の幼虫って、どうやって育てたらいいの?

という質問をいただくことがあります。この記事では、これまで多くの蝶の幼虫を育ててきた私の経験から、幼虫の育て方を紹介します。

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日本に生息する蝶の種類と幼虫の生態

日本には260種類以上の蝶が生息していると言われています。これらは大きく分けて、以下の科に分類されます。

  • アゲハチョウ科:約21種類
  • シロチョウ科:約27種類
  • シジミチョウ科:約78種類
  • タテハチョウ科:約100種類
  • セセリチョウ科:約37種類

日本に生息する蝶の種類の詳細はこちらの記事をご覧ください

この260種類の蝶の幼虫は、その多くが植物の葉っぱを食べますが、中にはアブラムシを食べる肉食の蝶もいます。

幼虫が肉食のゴイシシジミ

また、幼虫が食べる植物の葉っぱも、種類によってバラバラです。例えば、アゲハチョウやクロアゲハはミカンやカラタチなどのミカン科の植物の葉っぱを食べますが、モンシロチョウはキャベツなどのアブラナ科の植物を食べます。

カラタチ(ミカン科)の葉っぱを食べるクロアゲハの幼虫

そのため、蝶の幼虫を飼う場合は、その蝶の生態を理解しておく必要があります。例えば以下です。

  • 幼虫が食べるエサ
  • 生息する地域
  • 幼虫が育つ気温

この記事では、日本を代表する蝶であるアゲハチョウとクロアゲハ、カラスアゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウの6種類について、これまでの実際の飼育実績を基に、幼虫の育て方を解説します。

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アゲハチョウの幼虫の育て方

アゲハチョウの幼虫

アゲハチョウの幼虫は、ミカンやカラタチなどのミカン科の植物の葉っぱを食べます。そのため、自宅の庭でミカン科の植物を育てていれば、アゲハチョウが卵を産みに来ます。ナミアゲハは北海道から九州、南西諸島、小笠原諸島まで全国に広く分布する蝶で、平地から低山地に多く生息します。

卵や幼虫を発見したら、そのまま屋外で観察するか、虫かごにエサとなる植物ごと入れて室内で飼育することができます。

室内での幼虫の飼育状況
室内で飼育する時のポイント
  • 切り枝でとってきた植物は、切り口を乾かさないよう、濡れたティッシュなどで包むようにしましょう。
  • 植物は時間が経つと葉が固くなってきますので、硬くなってきたと感じたら頻繁に交換するようにしましょう。
  • 虫かご内に糞が貯まりますので、できる限り頻繁に虫かご内を掃除するようにしましょう。
  • アゲハチョウの幼虫は基本的に常温で成長します。

アゲハチョウの幼虫の飼い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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クロアゲハの幼虫の育て方

クロアゲハの幼虫

クロアゲハの幼虫も、アゲハチョウの幼虫と同じで、ミカンやカラタチなどのミカン科の植物の葉っぱを食べます。自宅の庭などにミカン科の植物を植えておけば、アゲハチョウとクロアゲハの両種が卵を産みに来ます。クロアゲハは、都心部でも見かける機会の多いアゲハチョウ科の蝶です。分布も広く、本州、四国、九州、沖縄で普通に見ることができます。分布の北限は東北地方北部であり、青森県では稀で、北海道には生息していません。

育て方はアゲハチョウと同様で、食草の葉っぱを適切に交換することと、虫かご内の清掃を定期的に実施すれば、自然と大きくなっていきます。

クロアゲハの幼虫の飼い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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カラスアゲハの幼虫の育て方

カラスアゲハの幼虫

カラスアゲハの幼虫も、アゲハチョウの幼虫と同じで、カラスザンショウサンショウ、ヘンルーダなどのミカン科の植物の葉っぱを食べます。クロアゲハほどではありませんが都心部でも比較的見かける機会の多いアゲハチョウ科の蝶です。分布も広く、北海道、本州、四国、九州で普通に見ることができます。

育て方はアゲハチョウと同様で、食草の葉っぱを適切に交換することと、虫かご内の清掃を定期的に実施すれば、自然と大きくなっていきます。

カラスアゲハの幼虫の飼い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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キアゲハの幼虫の育て方

キアゲハの幼虫

アゲハチョウの幼虫はミカン科の植物の葉を食べるのに対して、キアゲハの幼虫はパセリ等のセリ科の植物を食べます。庭にパセリを植えておくと卵を産みにくる本種を見ることができます。キアゲハは都心部の公園などでも普通に見ることができ、北海道から九州まで広い範囲に生息しています。沖縄にも過去に観察した記録は3例ありますが、定着はしていません。

育て方はアゲハチョウと同様で、食草の葉っぱを適切に交換することと、虫かご内の清掃を定期的に実施すれば、自然と大きくなっていきます。

キアゲハの幼虫の飼い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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モンシロチョウの幼虫の育て方

モンシロチョウの幼虫は、キャベツなどのアブラナ科の植物の葉っぱを食べます。キャベツの種はホームセンターなどで売っていますので、種を蒔いてキャベツを育てれば、モンシロチョウが卵を産みに来ます。なお、スーパーなどで購入したキャベツを与えるのは避けるようにしましょう。農薬が入っていることが多く、農薬入りキャベツを食べると幼虫が死んでしまうからです。スーパーなどのキャベツを与える場合は、よく水洗いをして、農薬を落としてから与えるようにしましょう。

育て方はアゲハチョウと同様で、食草の葉っぱを適切に交換することと、虫かご内の清掃を定期的に実施すれば、自然と大きくなっていきます。

モンシロチョウの幼虫は成長のスピードが速く、生まれた時は数mm程度ですが、10日程度で20mmを越える大きさまで成長します。

モンシロチョウの幼虫の飼い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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モンキチョウの幼虫の育て方

モンキチョウの幼虫はマメ科の植物の葉を食べます。最も代表的なエサとしてはシロツメクサ(クローバー)です。シロツメクサは都会の公園でも普通に生えているため、モンキチョウは都心でも普通に生息しています。

育て方はモンシロチョウと同様で、食草の葉っぱを適切に交換することと、虫かご内の清掃を定期的に実施すれば、自然と大きくなっていきます。

モンシロチョウと同様にモンキチョウの幼虫は成長のスピードが速く、生まれた時は数mm程度ですが、10日程度で20mmを越える大きさまで成長します。

モンキチョウの幼虫の飼い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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蝶の幼虫の飼育の良い点

蝶の幼虫の飼育をしてみたいけど、あと1歩が踏み出せない、、、

そんな人に向けて、蝶の幼虫の飼育の良い点を紹介します。

手間がほとんどかからない

動物の飼育だと日々のエサやりや散歩など、手間がかかることが多いのですが、蝶の幼虫の飼育はほとんど手間がかかりません

私がやっていることは、1日1回のエサ交換と、虫かごの掃除だけです。あとは放置しておけば自然と成長していきます。

成長の過程がよくわかる

例えばカブトムシの幼虫は、基本的に土の中で成長するため、成長の過程はよくわからないまま大きくなっていきます。

一方で蝶の幼虫は、葉っぱの上で成長していきますので、成長の過程がよくわかります。また、葉っぱを食べる様子など、幼虫の生態もよくわかり、飽きることなく飼育することができます。

室内飼育をしても臭いはそれほど気にならない

大量の幼虫を飼育している場合は別ですが、数匹程度であれば、飼育による臭いはほとんど気になりません。ただし、できれば1日1回は虫かご内の掃除をするようにしましょう。糞がたまると多少は臭いがします。

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蝶の幼虫の育て方Q&A

【質問1】蝶の卵や幼虫の寄生虫

蝶の幼虫はよく寄生されると聞いたけど本当?

回答:頻繁に寄生されます。

蝶の卵や幼虫はハエやハチなどによく寄生され、死んでしまいます。自然界でアゲハチョウが羽化して成虫する確率は1~2%程度と言われています。寄生について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【質問2】幼虫のエサを途中で変更する

幼虫のエサを途中で変更しても大丈夫?

回答:幼虫のエサを途中で変更することはできる限り避けましょう

例えばアゲハチョウの幼虫は、ミカンやヘンルーダ、カラタチなどのミカン科の植物を食べます。ですが、孵化してからヘンルーダを食べた幼虫途中でカラタチに変更するなど、途中で食草を変更した場合、幼虫が新しい食草に慣れることができず、衰弱してしまうことがあります。幼虫のエサを途中で変更することはできる限り避けた方が無難です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

【質問3】蛹が羽化するまでの期間

蛹が羽化するまでの期間はどれぐらい?

回答:アゲハチョウの場合は1週間から10日程度。種により異なる。

種類によって異なりますが、アゲハチョウの場合は1週間から10日程度です。クロアゲハなどの大型のアゲハチョウ科の蝶の場合は2週間程度かかります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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