- アオスジアゲハの幼虫の見分け方を知りたい。
- アオスジアゲハの幼虫のエサや育て方などを知りたい。
この記事ではアオスジアゲハの幼虫の飼育記録を基に、幼虫のエサや育て方、アゲハ類との幼虫の見分け方について解説をしていきます。
アオスジアゲハの紹介

分布 | 本州・四国・九州・沖縄 |
生息環境 | 平地・山地 |
発生回数 | 年3~4回程度 |
成虫が見られる時期 | 5月から10月 |
越冬の状態 | 蛹で越冬 |
食草 | クスノキ、タブノキなど |
亜種 | なし |
アオスジアゲハの幼虫はクスノキやタブノキを食べ、街路樹や都心の公園に植栽されるため、都心の公園等でよく見られます。季節型があり、春型は夏型と比べて小型になる傾向があります。別名でクロタイマイと呼ばれることもあります。生息地は本州から沖縄であり、北海道には生息していません。
敏速に飛翔するため、飛翔中の撮影は困難を極めますが、花をよく訪れるため、放花中の撮影はそれほど難しくありません。地面で吸水する光景もよく見られます。
敏速に飛翔するため、飛翔中の撮影は困難を極めますが、花をよく訪れるため、放花中の撮影はそれほど難しくありません。地面で吸水する光景もよく見られます。
アオスジアゲハの幼虫
アオスジアゲハの幼虫のエサ

アオスジアゲハの幼虫はクスノキ科の樹木の葉を食べます。具体的には、クスノキ、タブノキ、ヤブニッケイなどです。
アオスジアゲハの幼虫の代表的なエサであるクスノキは、公園樹や街路樹としてよく見られる常緑樹で、大木となります。
アオスジアゲハの幼虫
アオスジアゲハの幼虫はクスノキ科の植物の葉を食べますので、クスノキ科の植物の葉をよく見ると幼虫を見つけることができます。幼虫は5月から10月頃まで見ることができます。
アオスジアゲハの幼虫は、4回脱皮して徐々に大きくなります。1齢幼虫は黒褐色をしており、脱皮を繰り返すことで淡色となり、4齢幼虫では暗黄色、終齢幼虫で鮮美な緑色となります。
4齢幼虫
下の写真の幼虫は、3回脱皮した後の4齢幼虫です。黒い突起が3対6本あるのが特徴です。

5齢(終齢)幼虫
下の写真の幼虫は、4回脱皮した後の5齢(終齢)幼虫です。黒い突起が無くなり、偽の目玉模様に変わります。終齢幼虫は40~45mm程度となり、淡緑色となります。

アオスジアゲハとミカドアゲハの幼虫の違い・見分け方
アオスジアゲハと見た目がよく似た蝶の幼虫としては、ミカドアゲハがいます。ミカドアゲハとの一番の違いは、5齢(終齢)幼虫の目玉模様が、ミカドアゲハの幼虫の方が丸く、より目玉に近い模様であることで見分けることができます。
また、アオスジアゲハの幼虫がクスノキ科の葉っぱを食べるのに対して、ミカドアゲハの幼虫はモクレン科の葉っぱを食べるため、幼虫を発見した場所でも見分けることができます。
アオスジアゲハの蛹
5齢(終齢)幼虫の後はアオスジアゲハは蛹になります。アオスジアゲハの蛹は綺麗な黄緑色をしています。アオスジアゲハは蛹で越冬しますので、冬季でも蛹を観察することができます。

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